そもそも転職エージェントとは何なのか?
転職活動を進める上で、時に大きな力になる彼らについて解説します。
正式名称は有料職業紹介事業者。
後述しますが、ここでいう「有料」とは無料職業紹介事業である「ハローワーク」の対義語として用いられているもので、個人の利用者に対して対価を要求するものではありません。
転職エージェントの利用料金は無料
一番大事なので初めにお伝えしておきます。
転職エージェントは個人である転職希望者からは一切の費用を取らないビジネスモデルです。
代わりに、自分達が紹介した候補者に入社が決定すると企業からコンサルティング料を貰うことで成り立っています。
目安として、その際の料金は転職者の新年収の20~30%程度であることが殆どです。
転職エージェントの中の人
エージェントというと、一人の人間がいろんな動きをするイメージですが、大多数の転職エージェントは分業制を取っています。
その呼称も様々なのですが、ここでは業界最大手のリクルートエージェントに倣って企業に向きあう営業担当者を「RA(リクルーティングアドバイザー)」、求職者に向きあうカウンセラーを「CA(キャリアアドバイザー)」と呼びたいと思います。
RAの仕事
RA-リクルーティングアドバイザーは一般的な企業における営業職です。
大きく3つの業務内容があります。
1.求人開拓業務
新規または既存の取引先から、新たな求人をもらう
2.求人票作成業務
企業から得た求人への募集を募るため、求人内容詳細のまとめを作成
3.選考フロー調整業務
企業とCAの間に立ち、転職希望者と企業のコンタクト日程を調整する
その他、売上管理等は一般的な営業職と同様です。
CAの仕事
CA-キャリアアドバイザーは転職希望者と常に関わる立場の職務。
求職者から見た事実上の「転職エージェント」そのものでしょう。
こちらも業務内容は大きくは3つです。
1.求職者応対業務
初回面談から入社まで。転職活動の全てのフェーズをサポートする
2.マッチング業務
受け持つ求職者と自社が持つ求人を突き合わせて紹介案件を選定する
3.求人ヒアリング業務
特に専門的な求人の場合、RAと共に企業へ動向して詳細を取材する
常に事務所にいると思われがちですが、実は企業に直接足を運んでいるという事を知っておきましょう。
これらリソースを、しかも無料で駆使できる事は、転職活動を円滑にすすめる上で時に大きなメリットになると言えるでしょう。

リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。