上場会社社員になることのメリット。上場のタイミングで大きく内容が変わります

limited_company

上場会社。一部上場企業。
転職市場においては何かと憧れと共に語られる呼称です。

 

上記は既に上場を果たした企業を指しますが、時に転職先の企業がその後上場するというケースもあります。
どちらも上場会社の社員になったということになりますが、さてどのような違いがあるでしょうか。

上場企業で働く?会社を上場させる?

  • 上場企業に入社して社員になる
  • 入社した企業が上場する

 

字面は似ていますが、両者は意味合いがまったく違いますね。

 

前者は既に上場しているのでおそらく大企業か有名・有力企業。
後者はこれから上場を目指す、つまり新興企業や有力非上場企業です。

 

2013年くらいからの過去を振り返ってみても、サントリーホールディングスやリクルートホールディングスが新規上場しています。
こうした売上高数千億円規模の非上場企業はまれではありますが、有力非上場企業というのは数多くあります。

 

さて、上場企業と上場を目指す企業、それぞれに属するメリットはどのようなものでしょうか。

上場企業社員になることで得られるメリット

まずは上場企業で社員となることで得られる恩恵について。
社員として会社から得られる類のものではなく、社員であるという事実への付加価値という面を考えていきます。

クレジットの格上げ

「お客様の属性でしたら、これくらいまでご融資可能です!」

クレジットはカードだけを意味するのではなく、本来経済的な「信用」を指します。
上場企業の社員になることで、この経済的信用は一般的に非常に向上する傾向があります。

 

  • 倒産のリスクが低い
  • CSRの観点から、強引な人員整理も少ない
  • ゆえに、当人の収入は安定的である

 

こうした論理がスッと成り立つことがクレジットが向上する理由です。

社会的信用力

「まぁ、彼はあの◯◯グループ勤めなの?」

名刺・看板の持つ威光とでも言い換え可能でしょうか。
上場企業のなかでも東証一部や日経225社勤めとなると、その肩書にブランドが生まれてきます。

 

  • あの企業は身元調査もやっていたはずだ
  • それに合格して社員になった
  • つまり、信用できる

 

表立っての内定者への身元調査は近年少なくなりました。
しかし、一部企業で防衛省との取引をするような事業に配属される人員は機密保持の観点から厳しい身元調査をパスする必要があったりします。

 

本来であれば人は人を自己認識で判断すべきですが、やはり肩書きの持つ力は大きいということです。

所属企業が上場することで得られるメリット

続いて上場を目指す企業に所属するメリットについて。
既に述べた上場企業のメリットは、非上場であったとしてもいわゆる大企業や有力企業にはついてまわることが多いです。

 

そのため、ここではあくまで新興市場への新規上場を目指す中小・ベンチャー系の企業を想定して論点を絞りたいと思います。

ストック・オプション

「こないだ上場したあの会社、大株主結構入れ替わってるね〜」

後に大きな金銭的リターンと成り得るストック・オプションによる株式の取得。
これこそが上場を見据えたベンチャー企業でその腕を振るうモチベーションの1つと言えるでしょう。

 

経営者層に近いほどの大量取得をしてしまうとロックアップまで手放すことができなくなってしまいます。
実際には初期に投資をしたベンチャーキャピタルが売却をするのが第一であり、上場後もビジネスと株価を伸ばそうという姿勢が尊重されると思います。

ビジネス上の経歴

「前職はあの上場した◯◯社に?在籍年数からして相当過渡期に貢献なさっていますね。」

ストック・オプションが経済面のメリットならば、ベンチャーを上場まで支えた経験はキャリア上のメリットとなり得ます。

 

成長中の企業は何もかもが目まぐるしく変化し、柔軟に走りながら考える高い業務能力が求められます。
そうした中企業に求められ続けるだけの成果を残し、大きな節目まで漕ぎ着ける支えとなった事実は宝物でしょう。

 

後に別の新天地へ転職する際も面接の場で言及される実績となることは言うまでもありません。

入社難易度と入社後の難易度

それぞれの企業において社員である証がもつメリットは把握ができました。
では、そのメリットを得るためにくぐるべき関門の難易度についてはどうでしょうか?

上場企業は入口が厳しい

「XX社、久しぶりに求人が出たみたいでもう競争率がすごいよ…」

大きな企業になるほど採用のシステム化は進みます。
何年も何十年先も企業が生き残れるよう、新卒採用で定期的に人員を補充して育成する。

 

ゆえに、一部上場クラスの企業で生じる中途採用ニーズは突発的または特命的なものになりやすいです。
周りには、その企業の求人を待ち続けたライバルもひしめいていることでしょう。

 

中途採用にも関わらず、大規模にSPIを実施して候補者を絞り込まなければ面接選考ができないような規模にもなることがあります。
上場企業に転職するのは、入口の採用が大きな関門です。

上場を見据えた会社は発展途上

「ウチは一人ひとりが経営者のつもりでやってもらってる。自分で考えて、必要なら相談して。」

新興企業、勢いのあるベンチャーは変化に富みます。
形骸化するようなルールはなく、常に考えて常に自主的に動く事を求められます。

 

採用の場面では、そうしたフットワークや意欲面を重視し、いわゆるポテンシャル採用を好む例が多いです。
スピードスピードスピード。想像もつかない常識や概念に戸惑う転職者も多いです。

 

そうした中で1日も早く現場に溶け込み、自分の強みを発揮して成果を残さなければいけません。
上場を目指すベンチャー企業に転職したら、会社が上場するその日まで成果を上げて活躍し続けることが関門です。

上場企業と上場目標の会社

上場企業 上場目標の会社
メリット クレジットの格付け
社会的信用力
ストック・オプション
ビジネス上の実績
難しい点 入社難易度が高い 入社してからが大変

 

上場企業と上場を目指す企業で社員になることの違い。
蓋をあけてみれば対極ともいえるような世界が広がっていました。

 

奇しくも筆者はこの双方をキャリアの中で経験することができたことから実感をもってお伝えしています。
実際文化が違うという言葉では説明がつかないくらい、常識が180度変わるものでした。

 

激しい環境から穏やかな環境への変化はそれほど痛みをを伴いません。
反面、大手から裁量を求めてベンチャーに転職を考える方には頭を一旦真っ白にして新しい常識を受け止める姿勢をお勧めします。

関連転職ノウハウ



転職エージェントのキャリアアドバイザーと会話しよう

私がこの転職エージェント.comでお話しているノウハウは全て、私自身のリクルートでの活動と転職活動時のキャリアアドバイザーとの面談からヒントを得たものです。
もしキャリアアドバイザーと面談された事がないならば、是非一度会いに行かれる事をオススメします。
きっと貴方に最適なPR方法を定義してくれますよ。