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転職活動に必要なお金・費用を全力でまとめます

就職活動を覚えていらっしゃいますでしょうか?
とりわけ、地方から都市圏への活動を実施された方はとても慌ただしかったのではと思います。

転職活動とて本質は同じ。
UターンやIターンで今と違う地域への転身を図る転職希望者も多いです。

転職活動に取り組むうえでどの程度資金は必要になるでしょうか?
考えてみましょう。

転職するにもカネがかかる世の中

転職にかかる費用を細大漏らさず列挙していきます。

マックスは東京⇔福岡、北海道あたりのU・Iターンを想定。
ミニマムは都市圏内で完結する転職活動と前提条件を縛ります。

そのうえで、転職活動中と転職活動後にシーンを分けて考察します。
ここで分割する理由は、内定を得るまでの期間に個人差があるためです。

転職活動中にかかるお金・費用

転職活動のスタートから内定を得るまで。
おおよその期間は2週間〜半年と少し幅が広くなります。

内定を得るまでに、いったいどの程度の費用が見込まれるでしょうか?

服飾系

費目 概算価格
スーツ 20,000円
10,000円
シャツ・ネクタイ 5,000円
5,000円
時計 5,000円
小計 45,000円

初めてスーツ仕事を志す転職もあります。
まったくのゼロから揃えるとしたら服飾系だけでも5万円前後の費用は覚悟した方が良いでしょう。

スーツは高級品でなくとも、ツープライス系のもので十分でしょう。
未経験職種への挑戦だったり、キャリア以外に武器が必要ならば間違いなく清潔感を意識しましょう。

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靴やシャツ・ネクタイも可能な限り新しいもので、という意味で試算しています。
鞄に関しては、外回りがある職業への応募する場合はチャックで口が閉まるものを持っていた方が印象が良くなる可能性があります。

交通費系

費目 最安価格 最高価格
新幹線 約22,000円 約23,000円
飛行機 約5,000円 約30,000円
夜行バス 約8,000円 約15,000円

福岡⇔東京のまとめ

  • 新幹線:普通指定席22,750円。(自由席は21,810円)
  • 飛行機:約5,000円〜30,000円
  • バス:約8,000円〜15,000円

福岡から東京の移動についてはLCCを駆使した飛行機移動がもっとも低コストとなるようです。
逆に、最も割高になるのも飛行機でANA/JAL系を当日料金で使用してしまうと片道30,000円もの価格に。

1〜2週間程度先の予定を組める場合はLCCを使い、体力と相談しながら夜行バスを駆使するのが節約の近道になりそうです。

北海道⇔東京のまとめ

  • 新幹線:普通指定席22,690円。(自由席は21,810円)
  • 飛行機:約5,000円〜30,000円
  • バス:約10,000円〜12,000円

北海道から東京の移動も最安値はLCCによる空路
新設の北海道新幹線を使えば片道約23,000円程度で東京まで出ることもできるようで、手軽さでは最善の選択でしょう。

空路の航空会社や予約時期による価格変動の激しさと比較すると、夜行バスはかなり安定した価格で利用できそうです。

 

遠征費用のまとめ 最安価格帯 最高価格帯
首都圏内 約120円 約1,000円
福岡から東京 約5,000円 約30,000円
北海道から東京 約5,000円 約30,000円

 

一度の会社訪問だけでも最低5,000円〜のコスト差
首都圏内で転職活動できる方と、地方圏から遠征を要する方との間ではこれだけの交通費の違いが生じてきます。

アイテム系

費目 概算価格 用途
名刺入れ 3,000円 面接で名刺を頂くことがあるため
ハンカチ 500円 基本的なマナー
制汗剤 500円 不自然でない程度の良い香りを
手帳 1,500円 予定管理や面接でのメモ取りに
ボールペン 2,000円 メタル系でビジネス慣れを演出
履歴書 200円 必須書類
小計 7,500円

 

服飾系とは別に、身の回りのアイテムや消耗品でも8,000円前後くらいの費用を見積もりましょう。
名刺入れなどは転職活動では頂いた名刺をただ置くだけのものになりますが、それも社会と割り切るしかありません。

 

手帳やボールペンは、見る人は見ています。
直接顧客と関わる職種へ応募している方ほど気を遣った方が後悔の残らないアイテムになります。

 

人間は、身なりの良い・儲かっていそうな営業から買いたくなる生き物なのです。
儲かっているということは支払う価格に十分な利益が乗っているはずなのに、不思議なものです。

サービス・知識系

費目 概算価格 用途
証明写真 700円 履歴書への貼付
書籍 2,000円 マニュアル、SPI対策に2冊程度
携帯電話 1,000円 合否連絡用
宿泊費 2,500円〜 複数社への遠征の場合
小計 1,700円〜

 

その他必要に応じて調達するサービスものは下は2,000円程度からの費用になります。

 

遠征に伴う宿泊費が必要な場合は交通費と同じく都度加算されていくことになりますが、かなり安価な宿もありますので節約には有効です。
写真や対策本の要不要もありますので、下限は写真と本1冊の1,700円からと考えました。

 

ここまでが内定を得るまで、転職活動にかかる費用のリストアップになります。

転職活動後にかかるお金・費用

転職活動の末、希望の企業に内定することができた。
そこからは退職活動と並行した新天地への転身の準備期間となります。

 

後半のメインは新居探しに関する費用になります。

交通費系

東京に行く費用 最安価格帯 最高価格帯
福岡から 約5,000円 約30,000円
北海道から 約5,000円 約30,000円

 

交通費系は上記の転職活動時のほぼ再掲になります。
首都圏在住者は敢えて新しい物件を探す必要はないと考えて除外しています。

 

入社に際しての各種手続きと物件探し、実際の転居で3回程度の発生は考えた方が良いかと思います。

物件系

物件賃貸費用 概算価格
前受家賃 80,000円
敷金・礼金 80,000円
保証会社費用 20,000円
仲介手数料 80,000円
小計 260,000円

 

東京23区で平均的なアクセスの1R〜1K家賃を80,000円と想定して試算しています。
敷金礼金のゼロゼロ物件も増えていますので、こちらは合計1ヶ月分で見込みました。

 

しかしながら預け金・一時金では最大規模の出費になります。

引っ越し系

転居にかかる費用 概算価格
物流 約33,000円
役所手続 約1,000円
小計 約35,000円

 

転居に伴う費用は最安で考えると35,000円前後におさまるのではないかと考えられます。
当然ながらほぼ全てを占めるのは引っ越しによる物流の費用。

 

最安の場合は各社が準備している単身パックの1BOXで済む物量。
だいたいこれが3万円ですので、荷物量が増加すると倍々で増えていくことになります。

転職活動にはいくら必要だったのか?

地方から東京のAさんの場合

前提条件

  • スーツと靴、手帳を新調し写真を撮って履歴書を購入
  • 面接選考は3社受験、計3回上京(新幹線)、1回宿泊
  • 内定後は手続きと物件探しで2回上京(夜行バス)
  • 物件家賃は8万円、単身パック1BOXで転居
費目 概算価格
服飾 30,000円
交通費 168,500円
アイテム 1,700円
サービス・知識 3,200円
物件 260,000円
引っ越し 30,000円
合計 493,400円

 

50万円近くの出費となってしまいました。
割合の多くを占めるもので節約可能なのは交通費くらいしかありません。

 

地方からの上京転職活動はそこそこのキャッシュがないと厳しいことがわかるかと思います。

首都圏内のBさんの場合

前提条件

  • 携帯電話以外全てのアイテムやサービスを利用・新調
  • 面接選考は7社受験、計5回訪問
  • 内定後は手続きで1回訪問
  • 23区内居住につき、転職にともなう転居は実施しない
費目 概算価格
服飾 45,000円
交通費 1,900円
アイテム 7,500円
サービス・知識 2,700円
合計 57,100円

 

なんと6万円程度で済んでしまいました。
Aさんと比較してBさんはかなり多くのアイテムを新調しているにもかかわらずです。

 

就職活動の頃から囁かれている首都圏有利説が費用面で完全に証明されてしまう結果になりそうです。

補助はあれど、後払いが多い

最後に、地方からの転職活動費用を負担したAさんには精算があります。
選考や入社に際して企業が負担してくれる補助です。

 

費目 補助の有無 事前精算 備考
服飾
交通費 ・最終面接のみ負担が多い
・事前に新幹線チケット支給の場合も
消耗品
サービス・知識 面接時間によっては宿泊費支給の場合も
物件 希望物件を社宅扱いとしてくれる会社も
引っ越し 多くの企業で転居費用は補助

 

大切な社員の採用に関わることですから、老舗の大手企業ほど補助は手厚い傾向にあります。
上記は可能な限り一般的なラインを突き詰めることを心掛けて記載しました。

 

 

たとえばAさんの場合は50万円近くかかった費用から、下記の補助は見込めそうです。

  • 最終面接交通費:45,500円
  • 入社手続き・転居交通費:32,000円
  • 転居費用:30,000円

 

合計して、107,500円。
Aさんの活動費総計は493,400円でしたから、実質的には385,900円くらいの負担が妥当というところでしょうか。
ただし、補助は事後精算が多いため、都度都度立て替えが必要です。

 

転職するにもカネがかかる世の中。
人生を変えるための投資と前向きに捉えられるかは貴方次第です。

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リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。

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