少しネガティブな理由で転職を思い立つ。
そうした心理状態の転職希望者は思いつめるあまり暴走しがちです。
転職活動の事を考えるあまり、頭と胸がいっぱいになる。
誰かにこの気持ちを聞いて欲しい。
さて、話すべき相手や決して話してはいけない相手、適切に分類はできるでしょうか?
転職活動そのものの情報管理
「実は、転職を考えています。」
転職の意思を伝える事ができる人・できない人、あるいはやるべき人についてのお話です。
具体的にターゲットを設定しながら進めていきましょう。
相談することのメリットやデメリットを冷静に感じて頂ければ幸いです。
相談するべき相手
転職を相談するべき・伝えるべき相手とは貴方の転職活動において非常に影響力が大きい存在です。
話す事でメリットが生じ、話さずに進めることでデメリットが生じるケースが多々あります。
配偶者
メリット | デメリット |
---|---|
家族の人生の決断についての理解 | 説得に失敗して転職できなくなる |
家族の中でも配偶者だけはより特別な存在と認識するべきです。
貴方とともに最も長い間人生を歩むからにほかなりません。
転職の意思を伝えることで、たしかに一部反対に遭うケースは存在します。
しかしながら、一切伝えずに結果だけを報告した時に生じる問題はそれと比較にならないくらい大きいです。
転職エージェント
メリット | デメリット |
---|---|
転職活動について専門的助言を得られる | 最終的に利害関係者になる可能性は生じる |
転職エージェントは上手く利用するべき、これに尽きます。
かれらが営業職としての本質を見せるのは転職エージェントが紹介した企業に内定した後。
逆に言えばそれまでの期間であれば転職市場に詳しいプロの相談者であり、この上なくメリットがある存在です。
主導権は常に自分にあると自覚し、距離感を調整しましょう。
話しても良い相手
転職活動は本質的には自分と、自分と人生をともにする相手だけで考えるべき問題。
次に挙げる相手は、mustではなくcanの位置付けで貴方自身の悩みや迷いを受け止めてもらう存在だと捉えましょう。
特別な友人
メリット | デメリット |
---|---|
等身大の世代の意見を得られる | 貴方を思うゆえ、反対され迷うこともある |
特別な友人とは、幼馴染やほんの数名だけ居るかどうかというレベルの親しさを持つ存在を指します。
昨今「親友」という言葉はやや広義になりすぎており難しいところです。
例えば貴方の結婚式でスピーチを頼んだ・頼もうと思う友人、その方は特別な友人でしょう。
特別な友人は間違いなく貴方とこれまでの人生で苦楽を共にしています。
相談しながら、貴方はまるで目の前にもう一人の冷静な自分がいるかのように感じることができることでしょう。
恩師・親
メリット | デメリット |
---|---|
未来の時間軸を見据えた意見を得られる | 転職に否定的な世代がまだまだ多い |
恩師や親は貴方の味方であり、貴方の数十年先を生きた経験を持つ相談者です。
彼らが持つもっとも素晴らしい視点は、「今後どうなるか」という未来を見据えたもの。
一方で、人間は選ばなかった選択肢については否定的にならざるを得ません。
転職経験者でない恩師や親御さんに相談する上ではその点を十分に承知して傾聴しましょう。
絶対に伝えてはいけない相手
転職・退職を最も残酷な表現にしましょうか。
「雇用契約解除による職責の途中放棄」です。
ですから、いくら自分は仲が良い・信頼関係ができていると認識していても現職に関わる一切の利害関係者にだけは相談はNGです。
一切の職場関係者
- 同期
- 同僚
- 取引先
流石に上司に転職相談をする例は稀ですので、それ以外からピックアップしています。
同期・同僚・取引先の方とは仕事を通じてあたかも友人以上の関係になることが多いです。
しかし、あくまでその縁は仕事を通じたもの。
貴方がその縁をなくしてしまおうとする事を話すべきではありません。
何故こんな当たり前の事に言及するかと言うと、実際話してしまう方が一定数存在するからです。
ある人にとってはそれだけ転職活動は辛く、精神的に追いつめられるものなのでしょう。
情報は自分の内から出したら最後
相談するべき | 話しても良い | 絶対ダメ |
---|---|---|
配偶者 転職エージェント |
特別な友人 恩師・親 |
一切の職場関係者 |
「あいつ、転職活動してたらしいよ」
秘密は自分から外に漏れたらもう最後、止めることはできないと考えましょう。
その上で貴方にとって非常にデリケートな事情である「転職」を伝えるべき必要性とメリットがある相手にだけ打ち明けるべきです。
人の心は変わります。
いざ内定して雇用条件を見つめるなか、今の自分の職場環境の尊さに気づく方もいるくらいです。
そうした時、何事もなかったように元の生活を継続できるよう、慎重に転職活動という極秘任務の情報管理を徹底しましょう。
リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。