転職活動では面接での評価が最も重視されます。
書類選考・筆記試験を通過した後はずっと面接のステージが続くのだからそれは当たり前。
一方、合格する面接に共通するポイントが一つあります。
それは「良い雰囲気だった」ということ。
面接を良い感じにする為に重要なこと。それは面接官との相性です。
目次
面接官のタイプを理解しよう
ソーシャルスタイル理論は、従来共通点の見出しにくい人間を社会的な行動で区分・類型化し、その特徴を理解することで対人折衝、対人関係を向上を図るというもの。
根底には心理学者のユングが提唱した「性格分析理論」の考えが流れています。
凄く簡単に言って、「パターンに当てはめる事で面接官とうまくコミュニケーションしよう法」と理解して頂ければ結構です。
さて、ソーシャルスタイル理論を応用するにあたって今回はそのパターンを解説します。
ポイントは「エモーション」と「スタンス」の2つの軸です。
面接官の話し方に感情はあるか
エモーション軸で確認したいのがこのポイント。
これは第一印象で比較的判別が容易かと思われます。
基本的に感情を込める人は初対面では友好的です。
一方で、感情表現に乏しいならば、事務的に面接の開始が告げられるはずです。
面接官は事実的か感覚的か
スタンス軸で確認するのがこのポイント。
これは少し会話をはじめてみないと判別が困難です。
特徴としては、事実重視の人は「~ということですか?」という確認が多くなります。
対して、感覚重視の人は「~という感じですか?」という語尾になる傾向でしょう。
2つの軸をクロスさせ、面接官のタイプを特定
タテとヨコにクロスさせる事で、領域が4つ完成します。
これが面接官を判断するソーシャルスタイルです。
4象限がそれぞれ面接官の会話・コミュニケーションのタイプを表しており、これらにできるだけ合わせた対応を実施する事で面接が円滑に進みます。
ドライバー
事実を重視し、感情的に表現するタイプ。
一般的に経営者に多いと言われています。
リスクに注意を払う緻密さを見せつつ、想いを全面に出したコミュニケーションを展開する。
アナリティカル
事実を重視し、感情を隠すタイプ。
人事部等のコーポレート部門に多いと言われるスタイルです。
事実を見極め、論理を構築する事を最重視し、感情と感覚に頼らない人物像です。
エクスプレッシブ
感覚を重視し、感情的に表現するタイプ。
営業職・渉外担当などに多くみられるモデル。
相手との関係構築を雰囲気から作る事を重視し、とにかくコミュニケーションが好きな人。
エミアブル
感覚を重視し、感情を隠すタイプ。
特に部門を特定せず分布しています。
和を重んじるのはエクスプレッシブと同様ですが、特筆すべきは、他人の意見を最重視する傾向があること。
面接官のタイプに応じた会話を展開する必要
次回はこのソーシャルスタイルに応じて、面接官がストレスを感じない面接でのコミュニケーションを目指した対策を考えましょう。
それを待つ間に、貴方自身がどのタイプに当たるかも考えておいて下さいね。
ちなみに筆者はアナリティカルとの結果でした。
参考文献
苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術
ソフィア ヒューマン キャピタル(株) 代表取締役社長の室伏さんによる著書。
今回のエントリーのベースになったソーシャルスタイルについて解説されています。
本来、ソーシャルスタイルを理解したコミュニケーションは面接の場ではなく、日々の仕事での相手との付き合い方の改善を目的としているものなのです。
リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。