特に今後のキャリアとしてコンサルティング会社を目指す方。
はたまた、経営に携わる領域へのステップアップを考えている方。
殆どの方が意識するのはMBA-経営学修士号の取得でしょう。
ただしこれも大きな人生の決断、少し息を抜いてじっくり考えていきましょう。
論点を絞るため、MBAに焦点を当てて展開していきます。
MBAを取得してキャリアを形成するということ
「MBAは取ったよ。でもMBA以上に素晴らしいものは過程にあったよ。」
筆者の周りでもMBAを取得した方は数多く居ます。
インタビューをしてみるに、上記のようなセリフが良く出てくるという印象がありました。
門外漢として聞くと、勉学の過程こそそれは価値の本質だろうと流してしまいそうな意見ですが、彼らが口を揃えるのは「環境」でした。
環境のなかでもとりわけ教鞭を執っていた教授や共に2年間学んだ仲間との繋がりがMBAの大きな価値であると。
MBAの入学要件、そのためのリスク
【応募要件:3年以上程度の◯◯業界における実務経験】
非常に多くのMBAはその入学の要件を「3年以上の社会経験」としています。
実践的な学びを重視し、「大学を卒業して学士をとった、さぁ次は経営学修士だ」という流れに乗せないためです。
従って、MBAを目指す方は必ず「今の仕事をどうするのか」という葛藤に直面することになります。
学歴からして大きく変わる局面です、これを機に大幅なキャリアチェンジやキャリアアップを目論む方がほとんど。
その反面、せっかく今まで続けてきた目の前にある仕事への執着が薄くなってしまうのが非常によくある状態です。
海外MBAは確かに強力
- Harvard Business School(アメリカ)
- London Business School(イギリス)
- INSEAD(フランス)
世界のMBAランキングの常連です。
入学からして難関で、語学系の対策専門学校を経てようやく本試験の準備をしてとその道程は長いです。
当然ながらその卒業学歴はもはや転職という概念を超えた認定資格のようなもの。
ただ、ここまでの領域になってくるとMBA後の進路として目立つのが「起業」です。
ここでも机を並べた同窓生達によるジョイントビジネスの事例が散見されます。
彼らが得たもののうちもっとも大きかったのは仲間であり、繋がりであると。
国内MBAで必要なものが見つかるならば
- 慶応義塾大学大学院 経営管理研究科(KBS)
- 一橋大学大学院 商学研究科(HMBA)
- 早稲田大学大学院 経営管理研究科(WBS)
日本を代表するMBAは上記をはじめとして今も誕生しつづけています。
慶應はかなりアカデミック寄りであるため、ビジネスパーソンは早稲田を選択することが多いと聞きます。
当然海外MBAトップ校と比べるとその後の進路や修了が持つインパクトには差が出ます。
一方で、海外ですくなくとも2年間過ごす費用や時間の面を有効に活かすことができるというメリットもあるのが国内MBA。
自分はMBAを通じて何を得たいと思っているのか。
その答えが明確である方には何を選択すべきかが自ずと見えてくるのだと思います。
MBA社内派遣制度や国内MBA通学、それぞれの形
「留学派遣制度でMBAを取得できた!」
非常に羨ましい話ですが、教育に力を入れている比較的大手の企業ではこのような話もあります。
補填の範囲も様々で、海外MBAに関わる一切の費用から日々の生活費まで出るケースもあれば国内MBAに就業後通学することで月額の補助金を出すものも。
当然、少なく見積もっても数百〜数千万円単位の投資を企業が実施してくれるには大変な競争率の社内選抜を勝ち抜かねばなりません。
「はじめはその後の転職とか起業を考えたけど、学ぶうちに今の職場で活かしたいと思った。辞めなくて良かった。」
2年間もの会社と大学院の2重生活は大変なものですが、筆者の前でこう本音を漏らした国内MBA取得者居るのもまた事実です。
その方はその後、社内のマーケティング部門から経営企画部に異動となり幹部社員へと昇進を果たしました。
MBAを今後のキャリアでどう活かすのか、目的ではなく手段として捉えて今の会社を辞めてまでやるべきなのか。
熟考して出した結論の先には後悔など生じる余地がありませんからね。

リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。