稀な話ですが、ものすごく追いつめられた状態で転職活動を開始する方が居ます。
状況ではなく時間軸の話で、少なくとも1ヶ月以内に転職先の目処をつけたい。そんな事情です。
元転職エージェントとして様々な転職事例に関わってきましたが、所要期間は様々です。
最短のスピード転職も含めて、転職活動のスケジュール感について考えていってみましょう。
転職活動のスケジュールは逆算で決めよう
1月1日、4月1日、10月1日
最も多くの転職者が入社日としてターゲットにする日付です。
日本人らしく新年と、あとは多くの企業での上期と下期のタイミングですね。
他、6月のボーナス支給を受けてからの9月1日入社なども割とよく聞く事例です。
12月のボーナス後の転職は大体4月1日の入社に収束します。
区切りか、お金か。人間の本音がきちんと現れてくるため転職エージェント業界にも明確な繁忙期が存在するわけです。
まずゴールを設定し、現在からその日までの猶予をカウントします。
では絶対に必要な日数をそこから引き戻していきましょう。
選考期間
- 大手企業:1ヶ月〜2ヶ月
- ベンチャー系:2週間〜1ヶ月
大手企業は本当に遅いです。面接官の調整に加えて採用稟議等ハンコレースがあるのでしょう。
比較して中小ベンチャーと規模が小さくなるほど意思決定のスピードは上がりますので早くなります。
この部分がミニマム、応募〜内定までの転職活動に最低でも必要な期間になります。
引き継ぎ期間
最長3ヶ月程度
引き継ぎは現職バリバリか離職中かで大きく変わります。
あとは当人のポジションの重要性にもよりますが、短くても1ヶ月程度は求められるものと考えた方が良いでしょう。
可変的な期間ではありますが、下手に出過ぎてもズルズルと伸びるだけでしょうので予め適切な期間で見積もる事が肝要です。
準備期間
転職目標日から、選考期間と引き継ぎ期間を引いたもの
転職活動の準備期間は引き算で求めます。
すなわち、早目に思い立って計画した方が十分な時間が取れることになります。
しかしながら、年単位で転職を計画する方は少ないのが実態。
目の前の求人にまず応募したいという意志が出て、そこに向けて数日〜数週の間に準備するというのが最も多く見られるパターンと言えるでしょう。
転職エージェントと進める際にもスケジュールには注意を
「A社の内定返答期限が迫っているので、もう今進んでる選考は辞退された方が…」
転職エージェントもビジネスマンです。
転職活動の準備や書類の作成、面接期間の調整など大いに役立つ点も多いですがスケジュールの主導権だけは渡さないようにしましょう。
いつまでにどこの企業を受けていつまでに結論を出すのか、それを貴方が強く意識すれば良いだけの話です。
リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。