第二新卒はここ10年ですっかり定番の採用形態になりました。
ゆえに、数多くの第二新卒転職経験者の声も増えてきた中で興味深いものが。
それは、採用する企業が第二新卒に求めた事と、第二新卒自身が思うあるべき姿との乖離。
第二新卒は入社後どう振る舞うべきなのか、考えてみましょう。
第二新卒として生きること、やる気ゆえのすれ違い
「心機一転、これからがんばっていきたく思います!宜しくお願い致します!」
年度の新卒採用の配属が行き届かなかった地方の営業支社。
第二新卒者の採用に成功し、その人物の配属初日はこんな声が聞こえることでしょう。
ただ、そのやる気と若年にして転職をしてしまった負い目、わずかに残る自負心からこの第二新卒者はまだまだ壁にぶち当たることになります。
どういった姿勢に気をつければ、今後新しい会社でうまく世渡りしていくことができるでしょうか。
前職に固執しないこと
「でも、前の会社ではこういうやり方でしたし、これが効率的だと思うんです!」
NGワードの筆頭、意見のぶつかり合いの中で安易に前職の経験を持ち出すこと。
採用企業は第二新卒に、まさに新卒に準ずる「白さ」を求めています。
第二新卒者が発揮すべきは業務経験ではなく社会経験の部分。
報連相はじめ、ビジネスマンらしい態度が取れることが一番のニーズであるということを意識しましょう。
肩肘を張らないこと
「どうしよう、わからない。でもこんな事がわからないなんて言えない…」
とりわけ生真面目な若年層がおかしがちなミスは、わからないことがわからないと言えず取り返しのつかない段階まで発覚しないことです。
第二新卒者においても、「自分はあくまで転職者である」という自己認識に必要以上に囚われるとこの状況が発生します。
繰り返します。採用企業は第二新卒者に「白さ」を求めています。
会社が変わればわからない事がでてくるのは当然、それを素直に聞いて覚えて成長することが求められている行動なのです。
新卒とは尊重し合うこと
「えっと、君は◯◯年の新卒?だったら自分の方が社会経験長いね。」
新卒と第二新卒の会話。
これが10年以上も離れたもの同士であるならばそう違和感はないかと思います。
しかし、ほんの2〜3年の差である両者となるとこうあまりに上からの態度というのは争いの火種にしかなりません。
- 年齢
- 社会人経験
- 社歴
これらいずれかでも自分を上回る相手が目の前に居るならば、尊重する心が大切。
転職を経験すると、年上の後輩、年下の先輩などという矛盾はいくらでも発生してくるものです。
もはや第二新卒は特別ではない
「新卒が3年で3割辞めるって本当なの?」
第二新卒という言葉が広がりを見せはじめた頃は、転職先でこうした質問が多く飛んできたかと思います。
こうしたある種の社会現象扱いが必要以上に第二新卒者の自己認知を歪め、企業に馴染みにくくしてきたのではないかと今となっては考えられます。
企業が年齢ピラミッドの薄い部分を、教育コストを低減しつつ埋められる採用形態が第二新卒です。
今や定着した存在、そろそろどこの企業にも第二新卒の先輩が居ることでしょう。
第二新卒だからって、意識しすぎることはないのです。
リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。