転職ノウハウ

ヘッドハンティングと転職。多分それサーチコンサルタントでしょ

ヘッドハンターと呼ばれる方々には転職エージェント勤務時代に数度お目にかかりました。
なんというかとてつもないオーラを持っていて、まさに代理人(エージェント)というイメージ。

 

釣りに例えて言うならば、彼らは紛れもなくカジキマグロを追い求める漁師。
ひとつのディールが巨額のビジネスになるというイメージで、転職エージェントは泳ぐ海が違うのです。

 

ヘッドハンターが動く転職はほんの一握りの案件

【経営危機に陥ったX社!立て直しの抜擢人事で元α社社長のβ氏が就任!】

X社にJAL、β氏に稲盛さんを当てはめた方。素晴らしい洞察力です。

 

この事例の裏側でヘッドハンターが活躍していたのかは明らかにされていません。
しかし逆説的ながら、こうしたケースこそが本来の意味でのヘッドハンターの仕事と言えます。

 

ソースがあるもので言えば、ソニーの元社長・会社である出井伸之さんは当初からヘッドハンターとのコンタクトがあったことを取材の中で明かしていますし、産業再生機構自体がその要職の招聘にヘッドハンターを使っているという事実があります。

 

こうしたスケールを知るに、私は転職代理人事業において自身を「ヘッドハンターです」と呼称するのには非常に大きな勇気と実績が必要だと考えます。
重ねて申し上げると、転職エージェントとヘッドハンターでは明確に市場が違うのです。

サーチコンサルタントという狭間の属性

「もしもし?私◯◯という者ですが、クライアントからの依頼で貴方をスカウトしたくご連絡差し上げました。」

本題に入りましょう。

 

こうした電話を受けた事がある方がいらっしゃるかと思います。
ドキドキするでしょうか?実直な方であるほど、突然の勤務先への連絡には憤りを感じるという話もしばしば耳にします。

 

彼らのほとんどはサーチコンサルタントと呼ばれる職種。
近年ヘッドハンターという言葉が非常に大きな解釈と広がりを見せ、サーチコンサルタントの方々までその中に含めてきているというのが実態的な認識です。

 

さて、彼らはどうやって貴方に辿り着いたのでしょうか?

事例や実績からハンティングターゲットを探す

【導入事例:XX社様   担当:◯◯】

企業の広報部は自社ホームページ上でこうした目覚ましい実績を対外アピールします。

 

本業のビジネス目線で見る方にはその企業の実績が伝わるものですが、これは同時に担当者の優秀さをも証明していることになります。
他にも業界専門紙やインタビュー、実力ある方はこの世界でその存在感を留めておくことは難しくできています。

 

そして、そうした人材をクライアントの依頼-求人内容に基づいて発掘するのがサーチコンサルタントです。
ヘッドハンターとの違いを強引に一言で語るなら、「◯◯さんを引っ張ってきてくれ」と具体的な指名がないことで判別可能です。

正直、質はピンキリ

「クライアントがまさに貴方のような方を求めていまして!まずは面談を〜」

サーチコンサルタントと転職エージェントの違いは能動性です。
転職エージェントは既に自社に登録された候補者をハントします。サーチコンサルタントは自力で探し出します。

 

アプローチは違えど、「企業が求める任意のポジションを充足するため」という本質的な部分は同じです。
しかしながら、最近は少し怪しい話も聞きます。

 

「先日お話したポジションなのですが、実は決まってしまった方が出まして。ところでこの求人なんですが〜」

おや、様子がおかしいですね。
ある求人に適しているから自分が呼ばれた。しかしその採用は決定してしまい、自分には別の求人が提案されるという…

 

そうです、最初の求人は本当は存在しなかったのではないかというパターンです。
大手転職エージェントの知名度から、なかなか登録者を集めることができない追い詰められた中小転職エージェントがこうした行動に出るケースがあります。

 

  • 安易に「自分はヘッドハンターだ」などと呼称していないか
  • 連絡の契機になった求人はきちんと特定できていて有効か

 

こうした部分を意識することで優良なサーチコンサルタントかどうかのチェックを怠らないようにしましょう。

登録すべき転職エージェント

リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。

転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。

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