転職活動の志望動機を考える。
いよいよ今回で仕上げに入ります。
自分が送りたい人生を突き詰めた理想像。
一方で、これまでの職歴から自分が持っている現実的な実力・スキル。
志望動機の答えはこれらの間にあります。
転職活動の志望動機の思考法StepFinal
転職して実現したい理想を並べる
転職活動の志望動機を考える超正攻法その2で整理した理想に至る条件を書き出しましょう。
【転職活動の結果手に入れるべき要素】
1.生涯でいくらくらい稼ぐ必要があるのか:希望年収
2.どのような職業を全うするべきなのか:希望職種
3.どれくらいの社会的影響を得るべきなのか:希望業種
これが貴方の理想。つまり第一希望条件。
上限を設定するとともに、「ここまでなら許せる」という妥協点も同時に作るのが大切です。
現在の自分に備わっているスキル・経験・属性を並べる
次は転職活動の志望動機を考える超正攻法その3で整理した貴方のスキル・経験・属性です。
【○○業界で□□職をした経験がある】
☑○○業界のパーツ
☑□□職種のパーツ
これが今の貴方ができることとやってきたこと。
いわば、転職を経て目指す理想の状態へのスタート地点に当たります。
このパーツを詳細に用意した理由は一つ。
どんなに素晴らしい能力も、それが求められない求人へのアピールには使えないからです。
例えば、高いコミュニケーション能力。
あらゆる企業に評価される汎用的なスキルですが、殆ど会話を必要とせず、単純作業のスピードと正確性を重視する転職求人があったとしたらこれ一本では難しくなります。
このように、目指したい転職先に対してズレのない志望理由、ひいてはそれらを支えるスキルの根拠をぶつけることが肝要なのです。
理想と現実の間を見つける
ここからは実際に転職求人情報を見ながらの作業になります。
理想の条件~ギリギリの妥協点までを意識しつつ、求人サイトの条件検索を駆使して選択肢を見つけましょう。
理想の条件 → 転職求人の自分への適合度をはかるために使う
「自分はその企業で満足できるのか?」
いくつかの転職先候補が見つかったら、今度はその企業の応募要件と求める人材像を確認します。
ここでは当然、貴方の現在持ちうる力と照らし合わせましょう。
スキル・経験・知識 → 転職求人へ、自分が適合しているかをはかるために使う
「その企業は、自分に満足するのか?」
双方を満たすものがあれば、迷わず応募です。
理由は簡単。詳細な調査の結果、どうやら貴方から見ても相手から見ても、相性は良さそうだからですね。
適合度の高い求人に応募しようとすると…
ここで貴方は気付くでしょう。
なんだか志望動機が書きやすい事に。
これも実は当然なのです。
貴方自身が満足する業種・業務、そして報酬がそこにありそうだから。
且つ、貴方が客観的に見る限り、自分はそこで役に立ちそうだから。
「自分が仕事上これから目指す事と、そのために自分が活かすこれまでの経験。
その双方がマッチしていると感じたのでこの求人に応募しました。」
一行目にこの一連のワークで明らかにした貴方の答えを当てはめてください。
きっとそこには貴方自身の言葉で、しかも本音で表現できる志望動機が完成しているはずですよ。

リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。