前回のソーシャルスタイル別面接官のタイプの解答編です。
分類可能な他人との関わりに存在する4つの特徴。
それらに合わせた会話展開を図る事で、転職活動の最大の難関である面接の通過率を高めましょう。
ソーシャルスタイル別採用面接官への対応
少しだけおさらいしますが、ソーシャルスタイルとはコミュニケーションの特徴。
人の性格は千差万別ですが、他人との関わりの中でどのように意志や情報を伝達・理解するかについては一定の軸で分類する事が可能という考えです。
一方で、転職活動の面接とはコミュニケーションそのもの。
故に、コミュニケーションの特徴を意識した会話展開が面接を円滑に進めるうえで有効であるという事が言えます。
では、ソーシャルスタイル別にポイントを記載します。
ドライバー
ロジックに裏打ちされた考えを、「こうしたい」という想いに乗せて伝える事。
経営者にはドライバーが多いと言われていますが、確かに緻密な論理で練り上げた計画を、強い想いでやりぬくというのはイメージに一致します。
その考え方がコミュニケーションにも現れてきますので、貴方自身もそれに合わせた表現を心掛けましょう。
アナリティカル
徹頭徹尾、「したい」「と思う」ではなく、論理的に事実に基づいた見解と想定を伝える事。
管理者タイプであるアナリティカルは厄介な相手ですが、必ず選考のどこかで出会う相手でしょう。
とにかくロジカル・論理的に話す事に徹するのが最も有効な手段です。
AがBだからCである。この階段が常に繋がる話し方で、事実に基づいた意見や動機を語りましょう。
エクスプレッシブ
アツい人で行きましょう。できる・できないではなく、やるかやらないか。
関係構築と明るい雰囲気を好むエクスプレッシブは、面接の全体的な空気感を一番重視します。
「話していて楽しかったな」と相手が思うためには、多くの場合明るさとやる気が必要。
その求人・その業界への貴方の意欲を全面に出して話を盛り上げましょう。
エミアブル
協調、同意。相手の話に共感する事が秘訣。
エミアブルは意思決定を単独で行うことを嫌います。「相談」に大きな価値観の比重を持つからです。
そうした相手にとってのストレスないコミュニケーションとは、「そうですね」の一言。
相手が話す時に注意し、きちんと受け止めて同意・共感する事が雰囲気を良くするポイントです。
面接とは、能力の証明であり、入社後の日常の想起
実力と実績一つで決まる職業も当然あります。
しかしながら、多くの採用者が考えるのは転職希望者が入社後、社内で既存のメンバーとうまくやっていけるか。
だからこそ能力と同じくらいに「コミュニケーション」が強く見られるポイントになるのです。
ソーシャルスタイルを理解することは転職活動の面接に限らず、日常で接する自分と違うタイプの人々との関係をも向上させる事に繋がるのだと思います。

リクルート出身で自身も数度の転職経験を持つ筆者が選びました。
転職エージェントには個々の強みと特色が存在します。
貴方にとってベストに近い選択肢を複数持ち、積極的に彼らを利用していきましょう。